東鳳翩山 2012.5.24

ひがしほうべんざん・734.2m(山口県山口市)



東鳳翩山は、山口県山口市と萩市にまたがる標高734.2mの山で、中国山地の一部であり、長門山地を代表する山である。新日本百名山の一座でもある。頂上は数十年前に起きた山火事で木々がなくなり、山口市やその周辺の山々360度を一望することができる。

万年山
錦鶏湖畔から見る東鳳翩山

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歩行距離 8.4km
所要時間 4時間40分
累積標高差 (+) 822m  (-) 822m
コース 錦鶏の滝入口駐車場10:10 → 錦鶏ノ滝10:35 → 主尾根鞍部11:55
 → 東鳳翩山12:15 → 主尾根鞍部13:00 → ショウゲン山分岐13:35
 → 板道峠13:55 → 一の御建場跡14:25 → 錦鶏の滝入口駐車場14:50



東鳳翩山の登山は、長い時を隔て通算3回目になる。今回はガイドブックに載っている萩往還を交えたロングコースを巡ることにする。

錦鶏の滝入口駐車場に車を置き出発する。クマ避けの鈴を鳴らしながら、錦鶏川左岸沿に舗装道を進む。コンクリートの橋を渡り左上に登ると錦鶏の滝(雄滝・落差60m)に出る。錦鶏の滝は全体像が鶏の鳴く姿に似ていることから名付けられたと言われている。一の坂川の源流になっている。滝の下にある不道明王を右に見て尾根道を辿り登っていく。前回2004.9.25に同じルートを辿ったときは、途中で道が無くなり迷って、藪こぎをした思い出がある。今は木々に目印のテープが巻かれ、道もわかりやすい。道なりに歩き滝の上流の渓谷を渡る。台風による被害か、倒木が道を塞ぎ歩きにくい。支尾根を巻いて次の谷筋を登る。左が谷になっている細い道を行く。テープを頼りに沢沿いの道を行く。

急登を登りきると二ツ堂ルートへの分岐に出る。右に折れ整備された登山道を登っていく。15分登ると小さい広場になった主尾根鞍部にでる。山頂まではあと500mだ。登山道は傾斜を増し丸太の階段になり、歩幅が合わず片側の同じ足だけを前に出すようになりリズムが合わない。視界が少しづつ開け後を振り返れば、鉄塔のあるショウゲン山(710.8m)、その左にダツヤ岳(746.3m)が見える。左側には山口市街地が見えてくる。 一旦登山道は平坦になり再び丸太階段の急登を登って行けば東鳳翩山山頂(734.2m)に達する。山頂の周りには遮るものは一切なく、360度の展望が開ける。北西方向には男岳(789m)、桂木山(702m)、矢櫃山(653m)が望まれ、西側には縦走路で繋がった西鳳翩山(742m)が眼前に見える。いつ来ても山頂からの眺めは最高だ。山頂の木製ベンチで景色を見ながら至福の弁当タイム。

復路は、主尾根鞍部まで来た道を下り、そこから左に折れて主尾根を辿る。2人が並んで歩けるほどの広さの整備された起伏の少ない登山道を行き、30分でショウゲン山分岐にたどり着く。ここから丸太階段の急坂を下っていく。10分ほど下ると萩往還の板堂峠(萩往還でもっとも標高が高い地点・540m)まで出て幅の広い砂利道の萩往還(二間・4m)を下って行く。萩往還(はぎおうかん)は江戸時代に整備された街道のひとつで、城下町萩と周防三田尻(現在の防府市)とをほぼ直線に結ぶ全長53kmの街道であった。一旦、県道62号線を横切り、すぐ斜め左の石段を登ると再び萩往還の道が続く。今度は、幅の広い石畳の道が部分的残っている。この道は、城下町萩と西国街道(山陽道)とを連絡する参勤交代の道として整備された。冷たいキンチジミの清水を左に過ぎ、一貫石を左に見る。さらに進むと復元された一ノ坂一里塚(萩往還の中間点になる。)がある。石畳を下り、左に曲がると一の坂御建場跡(六件茶屋跡・参勤交代の際、藩主一行が比較的長時間休息する場所・他の旅人も休息に利用してた。)に出る。そこから下ると再び県道62号線を横切り幅の広い下りの萩往還の道になり高木と竹林なかを下る。 視界が開け石畳の道を過ぎ、無事錦鶏の滝入口駐車場帰着する。

アップダウンが多く、自分なりに結構体力を消耗してしまうハードな山行であった。




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丹沢山
錦鶏ノ滝入口駐車場から出発する。
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民家の脇に道を歩く。
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舗装道を行く。
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ウツギ
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ガクウツギ
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橋を渡る

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雄滝へ向かう。
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↑ 雄滝のそばの不動明王

錦鶏の滝
山口市の北・一の坂川上流の谷にある錦鶏の滝は、雄滝(おだき・全長約30m)と雌滝(めだき・全長約10m)と複数の小滝から成る。。錦鶏川(一の坂川)の源流となっている。これらの全体像が鶏の鳴く姿に似ていることから名付けられたと言われている。雄滝は「金鶏の滝」とも呼ばれている。
丹沢山
丹沢山
民家跡?
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杉林を行く。
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鞍部に出る。
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主尾根鞍部を通過する。
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急登の丸太階段を上って行く。
丹沢山
山頂が見えてくる。
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丹沢山
案内板
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東鳳翩山(734.2m)に到着する。
丹沢山
山頂から西鳳翩山を見る。
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復路は、主尾根鞍部をへて21世紀の森方向に進む。
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板堂峠へ
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丹沢山
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丹沢山
急坂の階段を下る。
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案内板
丹沢山
板堂峠・萩往還に出る。
萩往還
江戸時代に整備された街道の一つ。長門国の城下町である萩(現在の山口県萩市)
と周防国三田尻(現在の山口県防府市)とをほぼ直線に結ぶ全長約53kmの街道であった。
丹沢山
県道を横切り再び続きの萩往還へ

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カキドオシ
丹沢山
萩往還

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一ノ坂一里塚
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一の坂御建場跡(六軒茶屋跡)
江戸時代、参勤交代や領内巡視の際の藩主一行の休息場所として設けられた。
丹沢山
一の坂御建場跡から
丹沢山
再び県道を横切り
丹沢山
竹林の中の石畳の萩往還が続く
丹沢山
ゴールはもうすぐだ。



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